院長からのメッセージ−TAKASUGI BLOG−

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熱がでた(発熱)

小児科の外来を受診する子どもの訴えで一番多いのが「発熱」です。

発熱は体の負担となりますが、防御反応のひとつです。

人間はウイルスや細菌などの病原体に感染すると熱を出して、体内に入り込んだ病原体の活動を抑えようとします。

平熱よりも1度以上高く、環境を整え、時間をおいても下がらないなら発熱といえます。

他にも、いつもと違う様子が無いか確認しましょう。

赤ちゃんは体温調節が未熟なため、室温や衣類の着せ方によって体温が上がることもあります。

 

<診療時間外でも電話相談や救急外来を受診が望ましい場合>

○  赤ちゃんが生後早期(0〜3ヵ月)

○  機嫌が悪い、または、発熱以外にいつもと様子が違う。

 

*  39度近くあっても子どもの様子が元気なら心配いりません。

*  熱があるのに手足が冷たい場合は、これから熱が上がることが予想されるので、毛布などで暖めてあげましょう。

*  熱が上がりきると赤い顔をして暑そうにするので、薄着にして、冷やしてあげると気持ちが良いでしょう。

生ワクチンと不活化ワクチン

○「生ワクチン」には、病原性を弱めた病原体(ウイルスや細菌)が入っています。つまり、病原体の病原性を弱めて(弱毒化)作ったものですから、病原体にかかった時とほぼ同様の仕組みで強い免疫ができます。免疫をつける力が優れている一方で、まれに病原体に罹患した時と同じような症状がでることがあります。

麻しん(はしか)、風しん(三日ばしか)、水痘(みずぼうそう)、ムンプス(おたふくかぜ)、ロタウイルスのワクチン、結核のBCGが生ワクチンです。

 

○「不活化ワクチン」は、不活化した(殺した)病原体(ウイルスや細菌)からつくられます。つまり、免疫をつくるのに必要な成分を取りだして病原性をなくして(不活化)つくったものです。病原体としての働きはないので、病原体と同様の症状が出るという副反応はありません。もちろん、接種後の発熱や注射部位の発赤腫脹などの副反応はあります。

三種混合ワクチン(百日咳、ジフテリア、破傷風)やポリオ、インフルエンザ桿菌b型、肺炎球菌、日本脳炎、B型肝炎のワクチンが不活化ワクチンです。

不活化ポリオワクチン

来月9月から、不活化ポリオワクチン接種ができるようになります。

初回接種3回と追加接種1回の計4回接種が基本スケジュールです。

初回接種は、生後3ヵ月から3〜8週の間隔をあけて3回接種。

追加接種は、初回接種後6ヵ月以上あけて1回接種してください。

 

※  生後90ヵ月(7歳6ヵ月)までの間であれば、不活化ポリオワクチンの接種が可能です。

※  経口生ポリオワクチンを1回接種している場合は、不活化ポリオワクチンを初回接種として2回、追加接種として1回、合計3回の接種をしてください。

 

○ポリオってどんな病気か?

ポリオは“ポリオウイルス”による急性のウイルス感染症で、1960年代に日本でも猛威をふるいました。ポリオウイルスに感染しても多くの場合、目立った症状は現れません。しかし、ごく稀に四肢に麻痺が現れ、その麻痺が一生残ってしまったり(小児麻痺)、重症の場合は死亡することもあります。世界では、まだポリオが発生している国がありますので、日本でもワクチンによる予防を継続する必要があります。

 

不活化ポリオワクチンって、どんなもの?

ポリオウイルスの毒性をなくし(不活化し)、免疫をつくるために必要な成分だけを取りだしてつくったワクチンです。不活化ポリオワクチンではワクチン接種によりポリオ様麻痺が発症することはありません。

歯からみるヒトの食性

米を主食とする日本の伝統的食生活は、歯からみるヒトの食性にも即しています。

永久歯32本のうち、奥歯の20本は、大臼歯と小臼歯で、米などの穀物をすり潰すのに適した歯です。ですから、ヒトは、歯形から見ると、20/32=5/8は、穀物を食べるのが、正しい食性とも言えます。

さらに、肉や魚などの繊維を噛みきるのに適した犬歯は、4本ですから、4/32=1/8、

野菜、山菜、海草を噛むのに適した門歯(前歯)は、8本ですから、2/8が適正と言えます。

そんな割合で、米を主食とした伝統的な日本食が、ヒトの食性に適合して、日本人の繁栄の基礎を成してきたのは間違いないと思います。

今こそ日本食を大事にしたいです。

真夏のRSウイルス

みなさん、RSウイルスをご存じでしょうか?

正確には、Respiratory syncytial virusと言って、冬期に流行する風邪ウイルスの1つです。2歳までにほぼ100%の子どもが感染するありふれたウイルスですが、乳幼児が罹患すると咳嗽、喘鳴が強くなり、細気管支炎や気管支炎、肺炎に伸展して、呼吸困難を呈する事のある厄介なウイルスです。

そんなRSウイルスですが、東南アジアや南アジアでは、年中みられるとの事です。しかし、なんと、日本でも夏真っ盛りの今じぶんにも発症する例があります。地球温暖化で,日本も亜熱帯化しているからでしょうか?

乳児の咳嗽、喘鳴、発熱の遷延する例は、真夏でもRSウイルス感染を疑うようにしないといけないようです。

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