院長からのメッセージ−TAKASUGI BLOG−

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同時接種の考え方

当院では、予防接種を行う際には、可能であれば複数のワクチンを同時接種しています。

同時接種に対する考え方(日本小児科学会)

◇複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンに対する有効性について、お互いのワクチンによる干渉はない。

◇複数のワクチン(生ワクチンを含む)を同時に接種して、それぞれのワクチンの有害事象、副反応の頻度が上がることはない。

◇同時接種において、接種できるワクチン(生ワクチンを含む)の本数に原則制限はない。

利点として、以下の事項があげられる。

1)各ワクチンの接種率が向上する。

2)子どもたちがワクチンで予防される疾患から早期に守られる。

3)保護者の経済的、時間的負担が軽減する。

4)医療者の時間的負担が軽減する。

以上より、日本小児科学会は、ワクチンの同時接種は、日本の子どもたちをワクチンで予防できる病気から守るために必要な医療行為であると考える。

尚、同時接種を行う際、以下の点について留意する必要がある。

1)複数のワクチンを1つのシリンジに混ぜて接種しない。

2)皮下接種部位の候補場所として、上腕外側ならびに大腿前外側があげられる。

3)上腕ならびに大腿の動側の近い部位に接種する際、接種部位の局所反応が出た場合に重ならないように、少なくとも2.5cm以上あける。

http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/saisin_1101182.pdf

便秘を食事で改善しましょう!

便秘を食事で改善しましょう。

肉食を減らし、食物繊維を増やし、発酵食品でよい腸内環境を作りましょう。

そして、腸内に負担がかかる食べものを減らしましょう。

「ああ、なつか」

あ:脂っこいもの

あ:甘いもの

な:生もの

つ:冷たいもの

か:辛いもの

「ああ 夏か」と覚えましょう。

平成26年9月 おおばこ健考だより

赤ちゃんの首のじくじく

Q)こんにちは、ご無沙汰しています。
二人めが産まれてのんびり過ごしている今日この頃ですがひとつご相談があって連絡させていただきました。
実は数日前に首の食い込みのところがうまく洗えていなかったせいか、一部ただれて皮が剥けて浸出液が出ています。
お風呂の時に泡で洗ってやりますが、日中肉に埋もれてほとんど空気にさらされないので乾かずじくじくして変な臭いもしてます。
家庭で出来る対応でよいか、もしくはさっさと病院につれていった方が良いでしょうか?
つれていくとするなら皮膚科か、小児科かか迷っています。ご教授頂けると幸いです。(*^o^*)
ぶしつけな質問ばかりですみません<m(__)m>。
ご返信頂けると幸いです。

A)こんにちわ。
今日は外来がのんびりなので、レスしています。
これは乳児湿疹として、よく見られるものです。
浸出液が出るくらいなら、薄いステロイド薬(ロコイドなど)などを少し塗布してあげると改善しやすいです。
もちろんスキンケア(1日2回くらいは石けんで洗う)が基本です。
病院は、子どもに関しては、まず何かあれば小児科(かかりつけ)
を受診して、専門的対応が必要な場合は、それぞれの科に紹介(皮膚科、耳鼻科、眼科など)の方が良いと思います。
持論です。

熱中症

梅雨が明けて夏本番、夏休み、いかがお過ごしでしょうか?

暑い夏に多くなる熱中症について書いてみます。

熱中症について

高温多湿の環境下で生体に発生する障害を「熱中症」と定義しています。

重症度によってⅠ度~Ⅲ度に分類されています。

Ⅰ度(軽症):失神、こむら返り、四肢・腹筋のけいれん、皮膚蒼白

Ⅱ度(中等症):強い疲労感、めまい、虚脱感、頭痛、嘔気、嘔吐、下痢、体温上昇、多量発汗、頻脈

Ⅲ度(重症):深部体温39℃(腋窩38℃)以上の高熱と、1.脳機能障害(意識喪失、せん妄、異常言動)、2.肝腎機能障害、3.血液凝固障害 のうちいずれか

 

【治療について】

熱中症を疑う症状が現れた時には、

①運動や労働を中止すること。

②水分・塩分を摂ること。

③体を冷やすこと。

④救急対応をすること。 が大切です。

 

【予防について】

暑さへの順応(最低1週間はかかる)

水分・塩分の摂取

体を冷やす

休憩・休養をとる

緊急事態の準備・手配 


(院長からのもう一言)

地球温暖化や都市部のヒートアイランド現象によって熱中症は増加傾向にあり、注意が必要だと思います。しかし、それにしても、マスコミは「夏が、暑さが悪い」と言わんばかりに、少し騒ぎすぎだと思いませんか?

熱中症について煽り立てるのではなく、「暑い夏を、熱中症にならずに、こんな風に楽しみましょうね」とやってくれることを願います。

さらに言うと、

熱中症の増加は、暑い日にどのように生活・活動するのか?という問題を提起していると思いますし、日頃からエアコンで快適さに慣れ親しんでしまって、暑さへの馴化(慣れ)を失っている我々自身の生活にこそ問題があると思うのです。

日本の夏が亜熱帯化してきているですから、東南アジア諸国の夏の生活スタイルを真似してみると良いのかもしれません。

 

患者さんからのメール紹介(1)

とても嬉しく、医者冥利に尽きるので、いただいたメールを許可を得て紹介させていただきます。

高杉先生

家の子供が1才の頃17年前に先生が旭中央病院にいらした頃お世話になりましたかK.Rです。お元気ですか?

あれは確かお正月あけたばかりの1月9日の夕方、腸重積で救急で入院手術していただいた時です。本当に救いの神の様でした。今 はお陰様て高校3年になり、まだかと言う位良く食べます。

本当に感謝してます。これからも沢山の子供達の無限の樹系図を助けてあげて下さい。


K杉さん
高杉尚志

メールを見て驚きました。
17年の時を経て、旭中央病院時代が蘇りました。
そうですか!Rくんは、もう高校3年なんですね。
どんな高校3年生ですか?
旭の小児科に入院したことがある家の長男も同じ高3です。

実は覚えていなかったので、こっそりその当時の
退院サマリーをめくって確かめました。
確かにありました。1998年1月10日の夕方に入院になったようです。
自分の筆跡で退院サマリーがしっかり書かれていました。
今から思うと、その当時は、まだ医者になって3年目の本当の駆け出しです。
ちゃんとした仕事ができていたのか?と思うと不安ですが、
きっと一生懸命で全力投球の診療には間違いなかったハズです。

恐らくご覧になったように、今は地元で開業医として頑張っています。
こんなメールをいただけるなんて、医者冥利に尽きます。
ありがとうございます。

このメール、HPなどに掲載させていただいて構いませんか?
もちろん、お名前はイニシャルに返させて頂きますので。

本当に嬉しいメールをありがとうございました。

お忙しい中メールを返信して頂きありがとうございました〓

実はパソコンで調べてメールしたので本当かどうか不安でした…どうしてもあの時のお礼が言いたくて…何せ命の恩人ですから…勿論HPに載せてかまいません。どんどんお願いします。これからの小児科医療を発展させて行って下さい。これからの先生のご活躍を心より応援しております。

Rの母より

かかりつけ医

「かかりつけ医」をもっていますか?子どもの具合が悪いときや、予防接種を受けるときには時には病院やクリニックに行いきます。そこでは、医師が、経過を聞いて、診て、考えて、対処法を教えて、必要があれば薬を出してくれます。このとき医師は、客観的な専門家として、真剣に対応するはずです。でも、すべて分かるわけではないので、受診後の経過がとても気になります。

 良くなっていたらうれしいし、そうでなかったら悲しくつらい気持ちになります。そして、良くなってないときにこそ、「どうしてだろう?」と、より真剣になります。そんなときほど医師としての責任を感じながら懸命に診療します。   

 受診後の経過が良くないときは、もう一度同じ医師とたくさん会話をしてください。分からないことがあれば質問を、心配なときにはその気持ちを伝えてください。こうしたやりとりを何度も重ねていくことで、医師と患者やその家族の間に信頼関係が出来きると思います。いつしかその医師は、日常的な診療や健康管理をしてくれる「かかりつけ医」になっていると思います。


医業経営情報誌Hint 2013年5月号に「開業奮闘記」が掲載されました。

医業経営情報誌Hint 2013年5月号に「開業奮闘記」が掲載されました。

風疹の流行について

全国で風疹と診断された患者は、この4か月の合計で5000人を超えています。去年の同じ時期の34倍に当たり、特に4月以降は週に500人を超えるペースで患者が増えており、感染の拡大に歯止めがかかっていません。岡山県でも風疹患者の報告が見られるようになってきました

  抗体を持たない又は低い抗体価の妊娠中の女性が風しんにかかると、赤ちゃんに難聴や心疾患、白内障や緑内障などの障害(先天性風しん症候群)が起こる可能性があります。 昨年の流行の影響で、平成24年10月から平成25年3月末までに、8人の先天性風しん症候群の患者が報告されました。

  • 妊娠中の女性は予防接種が受けられないため、抗体を持たない又は低い抗体価の妊婦の方は、可能な限り人混みを避け、不要不急の外出を控えるようにしてください。
  • 妊婦の周りにいる方(妊婦の夫、子ども、その他の同居家族等)は、風しんを発症しないように予防に努めて下さい。
  • 可能な限り、風しんの予防接種を受けましょう。

風しんの定期予防接種対象者:1歳児及び、小学校入学前1年間の幼児は、多くの市区町村において、無料で受けられます。

また、妊婦を守る観点から、
特に、

(1) 妊婦の夫、子ども及びその他の同居家族

(2) 10代後半から40代の女性(特に、妊娠希望者又は妊娠する可能性の高い方)

(3) 産褥早期の女性
のうち、抗体価が十分であると確認できた方以外の方

は任意での予防接種を受けることをご検討ください。

 

接種ワクチンについて

風しんの抗体価が低い人は、麻しんの抗体価も比較的低い傾向が見られることから、風しんの予防接種を受けられる場合は、麻しん対策の観点も考慮し、麻しん風しん混合ワクチンを接種されることをお勧めしています。

おたふくかぜ(ムンプス)ワクチン

おたふくかぜ(ムンプス)ワクチンは、ムンプスウイルスを弱毒化してつくられた生ワクチンです。定期接種の対象になっていませんが、保育園などの集団生活をおくっている子どもでは、1歳を過ぎて麻しん風疹混合ワクチンの接種が終わったら受けておきたいワクチンです。

 

1回ワクチンを受けると、95%の人が免疫を獲得しますが、流行時に濃厚接触があると発症する可能性があります。しかし、発症したとしてもワクチンを受けていた子どもは、耳下腺の腫脹期間が短く、髄膜炎の合併率も1/10に低下します。ムンプス難聴の予防や成人の睾丸炎の予防のためにもおたふくかぜワクチンを受けておきましょう。

 

おたふくかぜ自然感染の症状とおたふくかぜワクチンの副反応(臨床反応)

症状

自然感染

ワクチン

耳下腺炎

70%

3%

無菌性髄膜炎

3〜10%

1/2,000〜1/6,000

脳炎

2/10,000(0.02%)〜3/1,000(0.3%)

4/1,000,000

難聴

1/400〜1/20,000

極めてまれ

睾丸炎

25%(思春期以降の)

極めてまれ

乳腺炎

15〜30%(思春期以降の)

極めてまれ

膵炎

4%(思春期以降の)

極めてまれ

                                                                                小児科 45, 871, 2004改変

おたふくかぜ(流行性耳下腺炎、ムンプス)

○  おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)とは

ムンプスウイルスの感染後、2〜3週間(平均18日間)の潜伏期を経て、耳の下(耳下腺)が腫れて痛がります。たいてい左右とも腫れますが、片側だけのこともあります。腫れのピークは発症1〜3日後であり、この間はたいてい発熱も伴います。合併症として、無菌性髄膜炎(3〜10%)、脳炎(1/1,000)、難聴(1/400〜1/20,000)、精巣炎、膵炎などは、特に注意すべきです。

○  治療

治療は基本的に不要で、熱や痛みをおさえる薬を処方します。痛いときは冷湿布もよいでしょう。

○  家庭で気をつけること

食べ物:唾液腺の分泌を刺激する酸味の強い食べ物は耳下腺痛を増強するのでさけましょう。

入浴:高い熱のある時や痛みが強いとき以外は構いません。

○  こんな時はもう一度診察を

頭痛が強く、何度も吐くとき。

1週間経っても腫れがひかないとき。

熱が5日以上続くとき。

耳の下の腫れが赤くなったとき。

睾丸を痛がるとき。

○ 保育所・学校

腫れがひくまでは他の子にうつります。耳下腺の腫れが出て5日を経過し、かつ全身状態が良好になれば、登園・登校してかまいません。

○  その他

流行があれば診断は容易ですが、流行がない場合は、他のウイルス感染による反復性耳下腺炎との鑑別が困難なことがあります。この様な場合は、採血をして、ムンプスウイルス抗体価で診断することができますので、ご相談ください。

予防するには、ワクチン任意接種であるムンプスワクチンが唯一の方法です。

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